「シュレディンガーの猫耳少女」の世界
彼女たちを取り巻く世界や用語について。
物語の時代設定
イープル
ジル、町に大きな船が来てる! ぼわ~って蒸気が出てたわ、なんだろ、あれ!


ジルヴィア
そんなことも知らないの。あれは『外輪蒸気船』というのよ。
イープル
じょーきせん?


ジルヴィア
そう、この時代最大の発明と言われる『蒸気機関』を使った船。蒸気機関は船だけでなく、列車や力織機などにも使われ、世界の工業の中心になって行くのよ。
イープル
へ~。ジルは物知りね。さすがは毎日部屋にこもって、本ばっかり読んでるわけじゃないわ。


ジルヴィア
その言い方だと、まるで私が引きこもりみたいね。
イープル
え? 違ったの?


ジルヴィア
何か言ったかしら、イープル……?
イープル
う、ううん! 何も言ってないわよ。


ジルヴィア
なら、いいわ。――さて、『シュレディンガーの猫耳少女』の物語は、産業革命時代のヨーロッパが舞台になっているわ。私たちのような猫の耳とシッポを持つ少女が寄宿舎に集められて、そこで暮らしているの。
イープル
ヨーロッパって言っても、広すぎるわよ。どのあたり? イギリスとかフランスとか。


ジルヴィア
ドイツ。……多分。
イープル
多分?


ジルヴィア
どの国なのか、微妙にわからないのよ。寄宿舎に連れてこられた時、はっきりとシュレディンガーから聞かなかったし。でも、町の人たちのしゃべってる言葉からすると、ドイツ語圏だと思うけど。
イープル
けっこう適当なのね。


ジルヴィア
あと、この寄宿舎って、ときどき瞬間移動して別の場所に行くから。
イープル
え!? ほんと!?


ジルヴィア
さぁね~。
イープル
むむむ、からかわれてるの……? でもさ、ジル。ちょっと思ったんだけど。


ジルヴィア
なによ?
イープル
こうやって『今の時代を産業革命時代と説明してるあたしたち』は、いつの時代のどこにいるの?


ジルヴィア
そうね。……それは『あなた次第』かしら。
世界時は産業革命前後――蒸気機関を使った車両や機械が発達する、とある国での物語。 |
猫耳娘たち猫耳少女が世界中に何匹いるのかは不明。 |
寄宿舎ジルヴィアの《アミュレット》である「時間を止める能力」が作用しているのか、寄宿舎内の時の流れは外の世界よりも緩やか。 |
